Works20

H新社屋

ー延べ約1000㎡の木造3階建てHEAD OFFICEー







事務所

木造

地上3階

敷地面積:1634.04㎡(494.30坪)

延べ面積:  993.88㎡(300.65坪)


地方都市におけるソフト開発企業の新社屋の計画である。海外や日本全国の製造業を取引先としたソフト開発の最先端を進む企業の社屋に相応しい建築が求められた。規模計算をしていくと約1000㎡程度となることが予想されたことから、大規模木造のオフィスビルが可能ではないかと考え実現に至っている。本社屋はメイン空間であるソフト開発のための広い執務空間の他、会議室、サーバー室、給湯室、トイレ、倉庫などの個室群に分けることが出来る。これら個室群で吹抜のある大きな執務空間を取り囲むプランニングとし、動線の合理性とともに、各室平面に適した天井高を確保した立体的な木造の社屋が実現できた。また、このことで3階建てに必要な耐力壁や適切な柱配置など合理的に進めることができている。開口部については正方形の窓を幾つかのサイズと機能(換気用、排煙用、眺望用など)に分けて配置することとした。この窓のランダム配置がソフト開発企業を暗喩することとなりまたデザイン上も特徴を出している。基礎工事など地面や環境に対する負荷の減少、木材の地産地消、木材の断熱性能を利用することによる温熱環境負荷の低減、二酸化炭素の固着などの環境のメリットは勿論、建築コストの大幅な圧縮も達成できた。このような木造による大規模なオフィスビルがこれから先の建築の標準となる先達となればと考える。

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PHOTO  BY  岡田泰治:H新社屋

      鳥村鋼一:葉山M邸

Libla改装 H新社屋  葉山M邸

葉山M邸

ー調湿換気できる大きな吹抜のある快適な住まいー







一戸建ての住宅

木造

地上2階

敷地面積:357.58㎡(108坪)

延べ面積: 249.96㎡(75.62坪)


葉山の山の中腹の土地に建つ家族5人のための住まいである。2台分のビルトインガレージをプランニングの中心に動線に回遊性を持たせたプランとした。コの字に配置されたLDKなどのパブリックなスペースは2階に図書館のような2ndリビングと吹抜を介し連続させることで大きな気積ある空間となっていて、各個室群がこのLDKをに接続する構成となっている。この吹抜空間はデシカント換気により調湿され、四季を通じて快適な温熱体感環境を作り出す。また薪ストーブも設置し、暖かさとともに見た目にも家族が三々五々集まることが出来る空間を作りだした。個室数が多い住まいの一体感が損なわれないような工夫をしつつ、温熱環境もクリアする事が出来た住まいである。建物は敷地のほぼ中央に配置され、東がアプローチ空間、南西が大きな緑地(庭)の空間、北がガレージの出入りを含めた駐車空間とし、室内のみが方位に対応するのみならず、外部空間も方位の特性を有効に利用できるよう配慮した。