1 行田N邸
木造
地上2階建て
敷地面積:398.92㎡(約120坪)
延べ面積:194.97㎡(約59坪)
1階135.89㎡ 、2階59.08㎡
埼玉県行田市に建つ家族4人のための住まいである。約120坪の変形敷地と母屋との関係、及び採光・通風、二世帯の関係などから間取りを設定している。基本的には平屋の構成として、一部屋根裏を収納として利用することとした。敷地形状及び街並みに調和するよう二棟を配し、玄関でつなげた。複数棟の中心にシンボルツリーのある中庭を設けることで中庭を介した一体感、また室内が屋外と連続した利用ができるようにした。また、外観の形態をいわゆる家型とすることで街並みと深く調和させ、また、内部空間が屋根型をそのまま表現させることで空間的な豊かさを希求した。
2 三鷹T邸
鉄筋コンクリート造
地上2階塔屋1階
敷地面積:175.94㎡(約53.2坪)
延べ面積:173.45㎡(約52.5坪)
(施工床面積:229.41㎡(約70坪))
JR三鷹駅にほど近い線路際にたつ住まいの計画。線路からの振動と騒音に対処するためRC造を採用。奥に狭くなる台形の敷地を最大限利用すべく外部空間を効果的に配し、プライバシーの守られた都市型住居とした。中央付近に中庭と東庭を設け、ここを介して南北のゾーンに建物を分けることで採光と通風が十分室内に行き渡るよう配慮した。また、硝子をふんだんに使った空間とすることで、内外が一体となった使用が可能となり、また視覚的にも広がりのある空間が得られた。
3 大宮KO邸
木造
地上2階
敷地面積: 220.69㎡(約66.7坪)
延べ面積: 182.59㎡(約55.3坪)
旗竿敷地に建つ、1階が親世帯、2階が子世帯の二世帯住宅。敷地は南側が1階が既存の庭、2階が大きく道路に開き、北側が1階が駐車場、2階が公園の桜並木が望める環境にある。これらの与条件に応えうるべく、1階は既存の庭を活かした建物配置・庭との連続感、2階は南北に大きく開いた気持ちの良いオープンな空間とした。これらを実現するため、個室を周辺配置とすることで、木造でありながら中央のリビング空間に柱が必要とならないようにしている。また、敷地形状に合わせて個室を雁行配置させることにより出来るだけ敷地を有効に利用するようにし、これらを家としてとりまとめるために南北共に大きな庇を設け、家としての一体感は元より、外観上の特徴とし、また雨や日照への対処もした。外壁については、特殊なモルタル仕上げにより目地をなくすことで、木造ではないような外観を獲得。内部は玄関部分を吹抜とすることで世帯間の緩やかな繋がりを持たせたいと考え、また、この部分が北側外気と室内とのバッファーゾーンとし、双方の階とも中央にLDKを設けることで求心性があって、かつ無駄のない間取りとした。
4 本郷M邸
RC造
地下1階地上2階
敷地面積: 123.30㎡(約37.2坪)
延べ面積: 195.92㎡(約59.3坪)
文京区本郷、後楽園近くに建つ都心型住居である。間口が狭く奥行きが長い敷地に対してRC造による箱を設定し、東西面を大きく開口することで光と風を享受出来るすまい。東西には都市にダイレクトに面するのではなくバルコニー、テラスといった半屋外空間を設けることで緩やかに都市の眺望を切り取るよう考慮した。内部は敷地勾配にあわせるようスキップフロアの構成として、玄関から最上階のLDKに至る動線にシークエンスを与えるようにした。また、住まい中央にWCLを設けることで生活動線と収納計画を密に計算した平面計画を取っている。東京という都市と緩やかに繋がりを持った住宅にしたいと考えた。
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