1 神泉N


事務所併用住宅

鉄骨造+木造

地上3階

敷地面積:165.28㎡(約50坪) 

延べ面積:263.06㎡(79.57坪)

渋谷道玄坂をあがり、井の頭線神泉駅の近くに建つ事務所併用住宅である。1階部分に造園会社の事務所と駐車スペース・資材置き場、2、3階に住居という計画である。1階は大きく駐車スペースを確保するため鉄骨造とし、上階は木造として建設コストを抑えることとした。住居の中心に中庭を設け、中庭に全ての部屋が面する平面計画としている中庭にはシンボリックな紅葉を一本植え、四季折々の表情を楽しめるようクライアントでもある造園家とともにデザインした。2,3階ともに外部空間である中庭を取り込んだインテリアを形成、また、洗面や浴室といった水回りからも中庭を鑑賞できるようにした。都心の住宅密集地にあって緑と風と光を周辺環境の影響を受けずに1年中確保できる住まいを目指した。また、長く使用するために、家族構成の変化に柔軟に対応できるよう、将来を見据えた平面計画とし、あらかじめ設備配線や配管を計画している。



2 EVERYPLAN社屋


事務所

木造

地上1階

敷地面積: 1459.49㎡(約441坪) 

延べ面積: 394.50㎡(約119.33坪)

島根県がソフト関連企業を誘致するためのソフトビジネスパーク島根でのシンクタンク系企業の新社屋の計画。敷地選びから参画し、調整池を見下ろす区画から選定した。眼下に池、山並み、松江市街地が眺望できる素晴らしい環境に恵まれたオフィスは効率一辺倒ではなく、さまざまなシーンを取り込んだ気持ちの良い空間にするべきだと考え、周辺の環境を最大限に室内へ取り込むことを目指した。建築物は一般的に四角形の平面が多いが、正面性のない景観にふさわしい形状として、三角形という幾何学的形態、また色彩を真っ白とすることで、裏表のない彫塑的で屹立した建築がアスファルト、山の緑、青空のを背景にして、建ち現れるよう設計した。さらには、エントランス部分に築山を設け、室内でもフロアに段差を設けることで、景観を室内の奥まで取り込むようにした。特殊な形状をローコストで実現するために木造を採用、構成や仕上げなど様々な工夫を凝らしている。


受賞

第25回日経ニューオフィス賞

ニューオフィス推進賞・中国経済産業局長賞(2012)

掲載

THE BEST OF NEW OFFICES 2012(一般社団法人ニューオフィス推進協会)




3 富士見台I邸


一戸建ての住宅

RC+木造

地下1階地上3階

敷地面積: 61.61㎡(約18.64坪) 延べ面積: 87.25㎡(約26.39坪)

 閑静な住宅街の狭小地にたつ母親と夫婦(将来子供)のための住宅である。都市計画上2階建ての街並みを形成するための用途地域に指定されているなか、地下の面積緩和を利用して最大限の居住空間を確保した。敷地は南道路のため北側斜線等によりボリュームが決まってくる。平面上は勿論、断面構成も工夫することでスペースを確保、北側ブロックを地下にし、住まい中央に階段を設けた南北が半階ずれるスキップフロアによる構成とした。階段により緩やかに区切られた各室は常に上下階のシーンが視界に入るため、床で区切られつつ繋がっているような空間となっている。狭い敷地と厳しい法規制の中で変化に富んだ豊かな内部空間が実現できた住宅である。




4 岩槻U邸


一戸建ての住宅

木造

地上2階

敷地面積: 176.70㎡(約53.45坪) 延床面積: 120.65㎡(約36.5坪)

さいたま市岩槻区にある閑静な住宅街での60代夫婦二人のための住まいである。周辺は2階建ての住宅が整然と建ち並び、敷地は北側が前面道路で、三方が住宅に囲まれている。このような周辺環境の中で快適な住まいとすべく、各室の個性に対応した3種の庭を内包する住宅を考えた。まず、建物中央にある中庭。これはこの住まいの中心となる庭であるが、LDKや寝室と木デッキで連続し、外部のリビングのように積極的に利用できるようにしている。次に西庭。1階の洗面・浴室と大きく連続する坪庭的庭である。そして、2階中庭。和室と書斎の間にある庭としてしつらえた。各庭により、住宅密集地で外部からの視線を気にすることなく住まうことが出来るようにするとともに四季を通じた採光や通風を十二分に住まい内部に確保するスペースとして機能する。夏の日射は遮り、冬の日射は取り込む。敷地全体を住空間として余すことなく利用しつつ快適な住環境を周辺環境の変化にも耐えうるものとして計画した住まいである。 




5 北浦和 I 邸


一戸建ての住宅

木造

地上2階建て

敷地面積: 150.42㎡(約45.5坪)    延床面積: 134.36㎡(約40.65坪)

JR北浦和駅西口から徒歩約12分ほどの住宅地に建つ、ご夫婦と犬二匹のための住まいである。敷地は北、東に道路、南側に既存住宅、西側は現在駐車場であるが、将来的には3階建ての住宅も可能な地域であり、道路は比較的車の交通量もあるため遮音やプライバシー確保の点から中庭を内包した住まいとした。将来ありうる周辺環境の変化にも耐えつつ採光や通風といった生活環境に重要なファクターを確保することが出来る住宅にしたいと考えた。外壁は濃い茶色のガルバリウム鋼板により、落ち着いた端正なたたずまいとし、また、植栽帯を設けることで、周辺への圧迫感の軽減とともに、アメニティを与えることが出来ればと考えた。1階は車庫・玄関・洗面・浴室・主寝室・トイレなどの比較的プライベートな空間を配置。2階にはLDKを大きく取り、ほぼ全ての部屋がタイルによるドライな中庭に面するようにした。外部の濃い色と内部の淡い白系統の色が様々なシーンで相反した表情を醸し出したり、調和したりと、内部空間のみでは得られない表情を住まい内部に作り出したいと考えた。1階パティオには大きなアオダモを植樹、季節により表情を変える落葉樹により住まい内部で四季を感じ取ることが出来るようにと考えた。

































































































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